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<サンフランシスコから>「グリーン・ビジネス・コンフェレンス」レポート<後編>

取材・文/手代木麻生(2007年12月11日更新)

グリーンなライフスタイルを楽しむ!
お洒落さがニーズの幅を広げる

07年11月に開催されたサンフランシスコの「グリーン・ビジネス・コンフェレンス」「グリーン・フェスティバル」にはどんなビジネスが集まってきたのか。

古くて新しい植物資源の再発見

同コンフェレンストとフェスティバルは中小ビジネスが対象なので、多かったのはやはり、食品や衣類、洗剤などのオーガニック製品や、リサイクル資源で作ったグッズなど環境にやさしい製品と、これらを専門に扱うオンラインショップなどの小売りビジネス。

フェアトレードもグリーンやロハスの大きなテーマ
フェアトレードもグリーンやロハスの大きなテーマ
フェアトレードで仕入れた原料で作った食品や衣類の製造・販売。また、太陽や風力エネルギーの利用でオフィスのコスト削減や二酸化炭素排出削減を進め、リサイクルを推進するためのコンサルティングサービスも目についた。

そんななかで、エコロジカル素材として目立っていたのが竹とヘンプ(大麻)だ。竹の繊維は綿よりも柔らかく、雨後のタケノコのたとえもあるとおり、成長が早く3~5年で成木になる、資源を減らすことなく生産できるエコロジカルな天然素材ということで、竹の繊維を使ったTシャツなどの製品が出展していた。

また気候の変化や害虫に強く、一般の植物よりも大量の二酸化炭素を吸収して酸素を生成するというヘンプは、日本では繊維やオイルが注目されているようだが、グリーンフェスティバルでは、ヘンプのプロテインパウダーやヘンプシードなど、栄養価の高い健康食品として紹介するビジネスも出展していた。

「グリーン」は楽しくおしゃれなライフスタイル

エコロジー商品、省エネ商品は従来からあったが、今回のグリーンコンフェレンスとフェスティバルに参加・出展していたビジネスの特徴は、「グリーン」をおしゃれに楽しくライフスタイルに取り入れてしまおうという姿勢が感じられる点。

その商品やサービスがいかに便利で機能的で、省エネに優れていて・・・という実用性やエコロジー性を訴えるよりも、この商品(サービス)を使うのはちょっとおしゃれ(たのしい、かっこいい)、しかもエコフレンドリー、というアプローチが多く見られた。

 「グリーノピア」は、ザガットサーベイのエコロジー版ガイドブックと言ったらわかりやすいだろう。グリーンなライフスタイルというニーズに合う商品やサービスのリストで、食品、衣類、ボディ用品、ペットフードからソーラーエネルギーのコンサルティングまで掲載されている。

ザガットと違うのは、お客の人気投票で掲載するビジネスを選んだり、広告費を出したビジネスを掲載するのではなく、グリーノピア独自の基準を満たしたビジネスを掲載している点。2006年にはじめてロサンゼルスで発行されたが、08年には早くもニューヨーク版を発行の予定だという。

チョコをおいしく食べて、フェアトレードにも協力

その名も「トラベル・チョコレート」というオーガニックチョコレートの販売をはじめたジョン・ロッシーニ氏は「旅行とチョコレートが好きで、フェアトレードに関わるビジネスがしたいと思っていた」と、このビジネスをはじめた動機を語る。

トラベルチョコレートの販売チャネルについて、コンフェレンスのワークショップでほかの参加者の意見を求めるロッシーニ氏
トラベルチョコレートの販売チャネルについて、コンフェレンスのワークショップでほかの参加者の意見を求めるロッシーニ氏
チョコレートのパッケージにはラオスを流れる川の写真と、「オーガニック」「フェアトレード」の文字、そして、「フェアトレードによって農業従事者の労働環境と生活を改善し、子供の労働をなくす」という使命が書かれている。

チョコレートに、ついでにフェアトレードのメッセージが書いてあるのではなく、フェアトレードのメッセージにもチョコレートと同じくらいのウエイトを置いているのが感じられる。おいしいいいチョコレートはいくらでもあるが、トラベル・チョコレートを買えば、おいしく食べて、しかも、フェアトレード推進にも協力できる。こうしたプローチは5年前なら通用しなかっただろうが、いまなら消費者にアピールしそうだ。

LOHAS(Lifestyle of Health and Sustainability)レポートによると、健康、環境、社会的責任にフォーカスした商品やサービスの市場は20兆円規模と見込まれ、アメリカ人成人の16%がロハス消費者だと見られている。

グリーンコンフェレンスを主催したコープ・アメリカによると、グリーンビジネスがブレイクしたのは、ここ数年、とくにこの1年で大きく花が開いたという。それはグリーンビジネスの受け皿は、準備されたことを意味する。あとは、そこにどのような魅力あるグリーンな商品やサービスを提供するか。

グリーンは儲かるビジネスのキーワードとなるに違いないが、安易な便乗商法では、意識の高いロハス(またはグリーン)消費者を振り向かせることはできないだろう。

※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。

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