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インドを語る

インドは第2の中国になれるか

堀江正人氏 三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査研究員/B STYLE22月号より(2006年10月15日発行)

中国と比べ、工業化に後れを取るインド。インドの今後の可能性について専門家にうかがった。

■中国と比べて、工業化に後れをとるインド
ほりえまさと<br />三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部研究員
ほりえまさと
三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部研究員
 11億の人口を抱え、巨大市場として注目を浴びているインドだが、中国の市場とは大きな違いがある。1990年代の中国はGDP(国内総生産)の伸びが年平均10%前後であったのに比べて、インドは6%程度にとどまっている。理由のひとつとして、工業化が遅れていることが挙げられる。

 インドではIT(情報技術)産業が急激に伸びて、第二次産業の前に第三次産業が発展するという珍しい現象が起きている。しかし、今後はインフラ整備の進展により、急速に工業化が進むとみられる。

 中国では、沿岸部の大都市圈を中心に高所得者が増えているが、インドでは低所得者が多く購買力は低いといわれている。インド人の平均年収は邦貨換算で4万5000円程度とされ、1日1ドル以下の収入しかない貧困層も多い。現在、インドで購買力の高い人々は3億人いるといわれているが、その実態は表に掲げたグループ3の商品(6000ルピー=約1万5000円)が買えることがひとつの目安である、カラーテレビや冷蔵庫、洗濯機などが買える層だが、中国の富裕層とは少し違った印象である。

 家電品は韓国産(サムソン、LGなど)が主流。日本の家電メーカーも進出を検討しているが、各メーカーとも高品質高価格製品に軸足を置いているため、インドの経済事情や消費者ニーズに合わせるのは難しい面もある。

 インドでは二輪車や四輪車の新車販売も急激に伸びているが、価格は二輪車で3万ルピー(7万5000円)台、四輪車は主力小型車のマルチ800で20万ルピー(約50万円)と低いものが主流だ。ただ、40万ルピー以上の中型車も、2004年で前年比50%増と伸びている。

■ほとんどの業種で参入可能だが小売業は難しい
 インドは外国からの投資額が中国と比べて低かった。2002年までの外国からの直接投資額の累計は、中国が約9800億ドルに対して、インドは770億ドルしかない。理由のひとつとして、インドの外資に対する出資比率規制などがあったが、最近はほとんどの業種で撤廃され、100%出資が可能になっている。しかし、いくつかの業種にはまだ規制が残っており、特に小売業は地域の零細業者などを保護するため、進出が難しいのが現状だ。

 しかし、規制緩和が徐々に進み、進出しやすくなっているのも事実。時間がかかるが、インドが市場としても生産拠点としても大きな可能性を秘めているのは間違いない。

※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。

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