地場の力で新市場を切り開く | Biz STYLE

Biz STYLE 経営者・経営幹部のための総合経営情報サイト

Biz STYLEホーム > ビジネスマガジン > 地場の力で新市場を切り開く

ビジネスマガジン

間伐材の商品化に挑戦

地場の力で新市場を切り開く

株式会社ホルツベル(広島県福山市)

本来なら、廃棄される間伐材を全国の森林組合から調達し、自社で設計、加工、塗装。自社開発のコーティング技術で、扱いにくい間伐材の加工を一貫対応で行うホルツベル。古くから地域で盛んだった家具や建具の製造技術を生かし、競争力のある自社開発にこだわった製品づくりを追う。

■国内間伐材の弱点を独自技術で克服し、高機能材に
 国土の68.5%を森林が占める日本。国土に占める森林面積の割合の世界平均が30%という中で、国土の約7割が森林である日本は、フィンランドに次ぐ世界有数の森林国だ。
 しかし、豊かな森林資源に恵まれながらも、実際にはそれが十分に活用されず、林業が衰退の一途をたどっているのが現状でもある。
 森林を育てる過程で、密集化する立木を間引くことを間伐、間引くために伐採する木を間伐材と言うが、廃棄される運命にある間伐材に着目し、森林ひいては林業の再生をかけたものづくりに取り組んでいるのがホルツベル(広島県福山市)だ。
集合材に凹凸を付けて接着を強固にする工夫がなされている
集合材に凹凸を付けて接着を強固にする工夫がなされている

 間伐材の難点は、小径で木が細いうえに節や曲りが多く、材質が軟らかいこと。「材質が軟らかく商品化しにくい間伐材の弱みを強みに変える加工技術を開発しました」と語るのは同社の土岸栄社長だ。
 同社では、厚さ1㎜のペット樹脂を木材の上に貼り付け、さらにUV塗装する特殊なコーティング「ハイブリッド技術」を開発。杉や檜などの国産伐材を使った集成材に特殊コーティングした床材として商品化している。「ハイブリッド技術」で加工した床材は天然木の風合いと温かみはそのままに、傷がつきにくく、耐衝撃性、耐久性に優れている。
 学習机のデスク天板も「ハイブリッド技術」で加工。広島県産間伐材の杉を基材に用い、集成した表面にペット樹脂を貼り、表層にUV処理をすることで、間伐材に多い節のでこぼこも修復できる。表面硬度のある丈夫な天板に仕上がり、実用新案を取得した。
元は塗装を行っていた工場も現在は加工作業がメイン
元は塗装を行っていた工場も現在は加工作業がメイン

 床材やデスク天板に貼り付けるペット樹脂のシート裏面に文字やイラスト、写真などをフルカラーで印刷することも可能だ。模様や図柄をデザインしたり、文字や記号を表示したりして装飾性を付加できるので活用範囲は広い。「ハイブリッド技術」で加工した床材は公共施設や介護施設などに施工。デスク天板は小学校のほか、幼稚園や保育所なども導入されている。

※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。

関連カテゴリ

関連記事

関連記事

RSS Feed

Biz STYLE RSS
RSSについて
地場の力で新市場を切り開く:中小企業経営・新規事業ほか企業経営に今すぐ役立つ! | Biz STYLE

新規事業/フランチャイズ情報:外食 | 美と健康 | 教育 | 食品流通 | 保険・不動産 | 支援ブランド
セミナー/イベント情報:経営セミナー | 事業説明会 | 経営課題別研修

Copyright ©2014 Link Solution Co.,Ltd.

経営者と経営幹部のための、経営情報・経営セミナーの「Biz STYLE | ビズスタイル」