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日中の相互理解に一石を投じた現代小説

『盗みは人のためならず』

 

劉震雲/彩流社/定価2800円+税/2015年11月


 中国で働く日本人ビジネスパーソンの間で話題になった中国人作家の現代小説である。ある書店では仕入れてもすぐ在庫切れになるとSNSに書き込みがあった。読んだ人は「リアルでともかく面白いからぜひ読んで」「中国人と仕事をしていて、納得できなかったメンタルの部分が、この本を読んでストンと来た」とコメントしており、今年に入ってもさらに口コミで話題になっている。
 小説の主人公は劉躍進(リュウ・ユエジン)という北京の高層ビル建築現場の炊事場で働く調理人である。ごく普通の男だが、買い出しの材料費をごまかす程度の悪人で、その日暮らしをしている。愛すべき小物の悪党だが、彼を取り巻くありとあらゆる登場人物が、ごく当たり前に盗みを働く。
 建築現場の監督、アヒル商売人、偽酒づくりの男、私立探偵、政府高官と秘書、誰もが日本人のメンタリティーでは考えられないようなルール違反を平気で犯す。そして罪を反省したり、罪悪感に悩まされることは無く、表面的には彼らなりの生活をしている。それはモラルの欠如ではなく、文化の差であると納得させられる。日中の相互理解にも役立つ一書である。




※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。

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