<朝礼ネタ>「未踏スーパークリエータを手に入れろ!」 | Biz STYLE

Biz STYLE 経営者・経営幹部のための総合経営情報サイト

Biz STYLEホーム > ビジネスマガジン > <朝礼ネタ>「未踏スーパークリエータを手に入れろ!」

ビジネスマガジン

新しいビジネスモデルを構築していくために

<朝礼ネタ>「未踏スーパークリエータを手に入れろ!」

株式会社リンク・ソリューション Biz STYLE編集部

これまでの日本の産業界は、外から取り入れたものを改善・発展させて、独自のものに仕上げていく技術力を武器に発展してきました。例えば、トヨタでは「カイゼン方式」によって自動車製造の生産性を極限にまで高め、世界に冠たる自動車メーカーにまで成長しました。また日本経済を牽引してきた家電産業についても、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの欧米で発明されてきたものに、改良を加えることによって、独自の地位を築いていきました。

一方、国内の人口減少が顕著になってきた中で、従来型の改善・改良によって量的拡大を目指すビジネスモデルでは、産業としての成長を見込めなくなってきています。第四次産業革命が進む中、企業としても、従来の固定観念に縛られないクリエイティブな人材を獲得して新たな産業を創出していくことが求められます。

■量的拡大を図るビジネスモデルは限界を迎えつつある
 国内では人口維持の目安とされている出生率2.0を1975年に下回って以来、少子高齢化が加速度的に進んでいます。ついに2008年には人口減少が始まり、「消滅可能性都市」という言葉も生まれました。従来の量的拡大を図るビジネスモデルでは、所得のある労働層・生産層をターゲットにしているため、早期に方針転換をしないとモノを作っても買う人がいないという事態に陥ってしまいます。
 国内市場ではなく、人口増加が著しい海外、特に新興国市場に目を向けていくというのも考えられますが、これも中長期的に考えると課題解決の先延ばしにしかならないかもしれません。国連では2100年までの世界全体の人口推計を出していますが、21世紀中に世界人口は横ばい、下位推計では2040年頃から減少に転じるという予測になっています。確かに、新興国は人口増加を続けていますが、これは乳幼児死亡率の減少と平均寿命の伸びによるものだということを正しく理解していかなければいけません。このままのペースで行くと、遅かれ早かれ新興国でも日本と同様に少子高齢化社会の幕が開くのです。

■第四次産業革命に乗り遅れないためには
 従来の量的拡大を図るビジネスモデルが終焉を迎える中で、企業として持続的な成長発展を遂げていくためには、まったく新しい市場へと目を向けていく必要があります。さしあたっては、世界規模で始まっている第四次産業革命に乗り遅れないように対策を進めていくことが重要となるでしょう。
イメージ
イメージ

 近年の急速な情報通信技術の革新によって、大量のデータの取得・分析・実行が可能になったこともあり、いわゆる「ビッグデータ」を活用したビジネスが花開きつつあります。また、ビッグデータと工業製品を、ネットワークでつなぐIoTも実用化が進んでおり、次々と革新的なサービスが誕生しています。
 第四次産業革命に関連する商品・サービスの特徴としてあげられるのが、先行者利益が莫大な点です。つまり、改良・改善によって第二集団からトップに躍り出るような従来型の日本産業のままでは、第四次産業革命の恩恵を受けることは難しいのです。第四次産業革命に乗り遅れないようにするためには、まったく新しい価値観・アイディアを持ち、それを具体化していく能力を持った人材の獲得・活用が重要になっていきます。

■未踏スーパークリエータを手に入れろ
 従来型の量的拡大を図るビジネスモデルから脱却し、第四次産業革命の波に乗るためにも、クリエイティブ人材の獲得・活用を進めなければいけません。しかしこれまでの日本社会の中ではこのような人材に光が当たることは少なく、人事採用面でも、独創的なアイディアを持った人よりも事務能力と協調性が高い人の方が良い評価を得ていました。クリエイティブ人材とは、いわばダイヤの原石であり、これを光らせるのも曇らせるのも経営者の力量次第といった側面も強いところです。
 このようにクリエイティブ人材の獲得自体が難しい中で、一つの面白い取り組みが進んでいます。それは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「未踏スーパークリエータ認定制度」です。IPAでは、ITを駆使してイノベーションを創出することのできる独創的なアイディアと技術とそれを活用する優れた能力を持つ、突出した若い人材を発掘・育成することを目的とした「未踏事業」を実施しており、その中でも特に優秀な人材を「未踏スーパークリエータ」として認定しているのです。
 IPAでは、新規性(未踏性)、開発能力、将来の可能性の三つの基準のうち、突出したものを持っている者をスーパークリエータと定義しています。まさにこれからの第四次産業革命の波に乗っていくために必要となる人材と言えます。これまでに272名が未踏スーパークリエータに認定されていますが、いずれも10代・20代のうちから独創的なアイディアを具体化してきた実績を持っています。
 人口減少社会を乗り切り、第四次産業革命による成長を目指すためにも、大学や研究機関に隠れる未踏スーパークリエータを社内に取り入れて、新しいビジネスモデルを構築していかなければならないでしょう。



<参考文献>
 IPA 未踏事業ポータルページ http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/portal_index.html


※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。

関連カテゴリ

関連記事

関連記事

RSS Feed

Biz STYLE RSS
RSSについて
<朝礼ネタ>「未踏スーパークリエータを手に入れろ!」:中小企業経営・新規事業ほか企業経営に今すぐ役立つ! | Biz STYLE

新規事業/フランチャイズ情報:外食 | 美と健康 | 教育 | 食品流通 | 保険・不動産 | 支援ブランド
セミナー/イベント情報:経営セミナー | 事業説明会 | 経営課題別研修

Copyright ©2014 Link Solution Co.,Ltd.

経営者と経営幹部のための、経営情報・経営セミナーの「Biz STYLE | ビズスタイル」