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平均より少し低めな程度ならば、それほど気にしなくてもよい

<体調管理>「体温を上げれば健康になるのは本当か」

株式会社リンク・ソリューション Biz STYLE編集部

このところ、「体を温めれば病気にならない」「体温を上げれば健康になる」などという類の本をやたらと見かけます。
こうした本の多くは、「低体温になると、血行が悪くなって免疫力が低下し、生活習慣病やアレルギーなどのさまざまな病気や不調になりやすくなる。体温を上げれば、こうした病気や不調のほとんどを撃退できる」といったことを主張しているようです。

■内臓の働きや細胞の代謝が活発に
 体温が0.5度下がっただけで、免疫力は35%も低下すると言われています。そのため、体温が低い人は免疫力が弱いと言われます。
 確かに、体温が上昇すれば、内臓の働きや細胞の代謝が活発になります。白血球をはじめとした免疫細胞も体温が高いほうが活発になるため、風邪を引きにくくなったり、病気にかかりにくくなったりすることもあります。
 これを応用して、体を外から温める様々な療法が考案され、今では病気治療の一環として、温熱療法を取り入れる医師や病院も増えてきました。

■なぜ体を温め、体温を上げれば病気は治るのか
 それは、体温が自律神経と関係しているし、免疫系とも密接にかかわっているからです。低体温では、免疫機能は働きが鈍くなります。また低体温では、血流が悪いため、免疫の主役である白血球が体の隅々まで到達しません。これら2つのことから、自然治癒力の低下を招き、病気が治りにくくなるのです。
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 自然治癒力が増せば、病気が治る背景がつくられると考えてよいように思えます。体を温めると症状や病気が好転するケースが多いということは、それだけ低体温の人が増えている証拠かもしれません。

■全てのことがうまくいくとは限らない
 しかし、だからといって体温を上げさえすれば、全てのことがうまくいくと思ったら大間違いです。外から温めてばかりいては、体は自力で温めることができなくなるのではないでしょうか。運動をして体温を上げるほうが理に適っているでしょう。全ての健康の願いは体温アップによって叶えられる、などと考えるのは、少し言い過ぎだといえます。
 実は「低体温のほうが長生きできる」ということが、最近のさまざまな研究で分かりつつあるのです。たとえば、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が行った「ボルチモア縦断研究」という有名な大規模調査があります。これは、65歳以上の男性716名を25年間にわたり調査して、長生きする人にはどんな共通項があるのかを探った研究です。その結果、浮かび上がったのが次の3つです。

 ①低体温であること
 ②DHEAというホルモンの血中濃度が高いこと
 ③血液中のインスリン濃度が低いこと

 ②のDHEAというのは「若返りホルモン」と呼ばれる物質で、20歳くらいを過ぎると年齢とともに分泌量が下がってくるのですが、カロリー制限によって分泌量の減少を抑えられるとされています。また、③の結果からも、カロリー制限の大切さがうかがえます。血液中の糖を分解するインスリンは、低濃度で効率よく働くのが理想的です。食べ過ぎを控えて、カロリー摂取量を少なくしていれば、インスリン分泌量が少なく効率のいい糖代謝ができるわけです。

■「低体温」が長生きにつながる理由
 低体温下では代謝が低下するため、活動度が低くなります。すると、少ないエネルギーで少ない熱を作りながら、最低限の活動をすることになります。すなわち、低体温の人は、摂取カロリーが少なく、余分なエネルギーも使わないで済む低燃費な「エコ体質」と言えるのです。活動的でない分、体のエネルギー消耗(老化)が抑えられ、そのためにかえって長生きすることができるわけです。
 上記を裏付ける動物を使った実験研究もあります。遺伝子操作によって低体温のマウスを作って実験したところ、通常のマウスよりも0.5度体温が低いマウスは、通常のマウスよりも20パーセントほど平均寿命が延びたのです。両者とも摂取カロリーは同じ量だったために、体温の低さが「寿命が延びた決め手」であることがわかりました。ちなみに、この低体温マウスの延びた寿命は、人間であれば7~8年に相当するそうです。
 また、アカゲザルなどを使った動物実験でも、低体温が長生きの条件の一つとして確認されています。ですから低体温だとしても、いいことがあるのです。語弊はあるかもしれませんが、要するに、「太く短く生きる」か、「細く長く生きる」かということです。体温が高くて、エネルギーをたくさん使う人は、それだけ体の細胞が疲弊するのも早いでしょうし、体温が低くて、あまりエネルギーを使わない人は、体の細胞が長持ちするのでしょう。これは「どっちがいい」とか、「どっちが悪い」とかの問題ではありません。いろんなタイプがあってよいと思います。
 極端な低体温は健康維持に差し障りがあるでしょうが、平均より少し低めな程度ならば、それほど気にしなくてもよいのです。どんなに「体を温める」のがブームであろうとも、右へならえをして無理に他人に合わせる必要はないともいえるでしょう。



※この記事は一般的情報を元に作成されています。詳しい内容については医療機関に直接ご相談頂く事をお勧めいたします。

※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。

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