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草木染めを未来へ

マイトデザインワークス(東京都台東区)

伝統技術の草木染めにあらためて注目が集まっている。一点ずつ色が違う製品を自社で製造・販売するマイトデザインワークス。その製品へのこだわりに、若い世代が反応。
新たな顧客獲得を実現した。さらに職人と顧客を“つなげる”ことで、“共感”を広げていくという、したたかな戦略があった──。

■天然素材への徹底したこだわり
 織物から生地、染色など幅広いジャンルを内包するテキスタイル業界。関係者には糸偏(いとへん)とも呼ばれるこの業界内の一ジャンルに草木染めと呼ばれる手法がある。文字通り草木等の天然の素材を用いて染色する手法だ。マイトデザインワークス(東京都台東区)は、この草木染めに特化したブランドを展開する異色の企業である。
おもな商品はニットやスカーフ、カバンなど。店舗では70~80アイテム(各アイテム5~6色)が販売されている
おもな商品はニットやスカーフ、カバンなど。店舗では70~80アイテム(各アイテム5~6色)が販売されている

 同社が展開する「MAITO」ブランドが目指すのは、草木染めと天然素材、そしてメイドインジャパン」だと社長の小室真以人氏は語る。現在、流通している商品の多くは、安価な化学染料を用いて染色されているが、同社がこだわるのはあくまでも天然素材。アカネ、シコウ、ヤシャブシ、ヤマモモなどを用いて染色された商品には、一点として同じものはない。まるでオーダーメイド感覚で商品を選べるのが特徴だ。
 ただし、時間ととも色合いが変わっていく草木染めは、普段使いにはやや適さない。そこで、小室氏が考え出したのは、製品、編地、布、糸から染めるだけではなく、その基となる原綿(トップ)から染めるという方法。この手法で作られた製品は、色褪せしにくいだけでなく、深い色合いを出す。
 また、国内全国の職人と共同で製品開発を行い、できた製品を自社で販売することで、「メイドインジャパン」を実現するだけでなく、価格帯を低く抑えることにも成功した。草木染めの製品は作家の手によるものだとニットのセーターで5万円~6万円するのがざらだ。それが「MAITO」ブランドでは1万8000円から手に入る。
草木染めを体験できる場として、ワークショップを月2回開催。定員15名はすぐに予約がうまってしまうという人気ぶり
草木染めを体験できる場として、ワークショップを月2回開催。定員15名はすぐに予約がうまってしまうという人気ぶり

 ブランド設立の際に込められた「草木染めを知らない人に草木染めを知ってもらいたい」という小室氏の思いがここにも現れている。2010年の設立以来、「MAITO」ブランドは、30代~40代の女性層を中心に、順調にファンを増やし続けている。それは草木染めが徐々に世間に浸透しているということでもある。
 現在、直営店は、蔵前本店とMAITO 2k540店(いずれも東京都)の2店舗。セレクトショップは全国で15~20店舗。扱いのある百貨店やウェブショップを加えると、40~50もの店舗が「MAITO」ブランドを取り扱っている。


※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。

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