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ネットワーク構築でお互いの強みを生かす

宅配事業を支える「御用聞き」の精神

堀田 茂 ファミリーネットワークシステムズ社長

拡大傾向にある宅配市場。参入企業が増え、競争が激化する中、順調に成長しているのが宅配サービスのファミリーネットワークシステムズ(大阪市西淀川区)だ。
その背景には「御用聞き」の精神があった。

 ファミリーネットワークシステムズはカタログを使った御用聞きや、インターネットで注文を受けて食品から日用品まで配達する「わんまいる」を手がける。堀田茂社長が1999年に設立した同社は、団塊の世代を中心とした顧客の心をつかんでいる。


■初期投資を抑えるため宅配事業を開始
─起業のきっかけをお聞かせください。
ファミリーネットワークシステムズ・堀田社長。<br />同社は宅配だけではなく直営の販売店を持つ
ファミリーネットワークシステムズ・堀田社長。
同社は宅配だけではなく直営の販売店を持つ

 酒類販売店で働いていた時に、周りから独立を勧められたんですよ。私は中学3年生の時から、近所の酒類販売店でアルバイトをしていました。一般家庭を回り、酒や味噌、醤油などが切れていないかを聞く。そんな御用聞きが中心でした。
 高校を卒業した後、そのまま酒類販売店で丁稚奉公を始め、経験を積みました。その時に自分なりの宅配に関するノウハウを確立することができたのです。
取り扱い商品は1500種類以上。その中で季節にあったオススメ商品をチラシに掲載
取り扱い商品は1500種類以上。その中で季節にあったオススメ商品をチラシに掲載

 たとえば自分一人で一軒一軒回ると、アルバイトがたくさんいるほかの店には、多勢に無勢でどうしても負けてしまう。だからチラシをつくって配るようにしました。当時はチラシを配布している酒類販売店はなかったので、効果がありましたね。
 また、心がけていたのは、訪問先では商品の注文を聞くだけではなく、こちらから商品を提案すること。そうした姿勢で仕事をする中で、周りの人から独立を勧められたのです。
堀田氏がアルバイトをしていた頃に作成したチラシ。社長室の壁に飾り原点を忘れないようにしている
堀田氏がアルバイトをしていた頃に作成したチラシ。社長室の壁に飾り原点を忘れないようにしている


―始めから宅配をやろうと思っていたのですか。
 最初は飲食店をやりたいと思っていたんですよ。30坪くらいの店を構えようと思って見積もりを頼んだら、内装工事など初期投資が非常にかかる。当時、私は25歳でしたが、400万円貯めていました。それでもお金が足りません。すでに独立宣言はしてしまっていました。そこで宅配だったらお金がかからないと思い、宅配を始めることにしたのです。
 私は小・中学校で生徒会長をやっていました。その関係で役所関係の人とも付き合いがあり、出店場所を選ぶ際もいろいろなアドバイスをもらえたんです。それで、住宅が増える可能性がある大阪市西淀川区に決めました。
 酒を販売するには酒類販売業の免許が必要。免許申請のための勉強を始めたものの、「商圏」という言葉さえわからず、国語辞典を引いて一つひとつ言葉の意味を調べました。免許がとれるまで2年くらいかかりましたね。
 免許がとれたところで、ようやく独立。新潟の地酒を取り扱い始めたら、ちょうど地酒ブームがきました。そのため、1年目の売り上げは1億2000万円にもなったのです。

※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。

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