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<ビジネスワイド>ブランドバッグは買わずに借りる時代?!
2009-10-15更新
100年に1度の大不況と称される折、消費者のファッションに対する意識も変化している。低価格高品質の戦略で高収益を出しているユニクロにはじまり、各地にオープンしているアウトレットモールに人々は集まる。ここに共通する心理は、「賢いおしゃれ」だ。そんな中、20~40歳代の女性を中心に高級ブランドバッグをレンタルする動きがあるという。
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街を歩けばおしゃれなファッションに身を包んだ女性を多く見かける。おしゃれは、女性にとって楽しみのひとつと言っても過言ではない。しかし、時代は不況の折、雇用の不安定、賃金カットなど必然と消費者は節約に迫られている時である。そんな時代変化の中、女性のファッションにおける特徴が浮かび上がってきた。
1.1点豪華と安カワ(※安くてカワイイもの)をミックス
2.いい物を安く購入
3.小物やアクセサリーなどの小額アイテムの購入
4.ネット通販の利用
5.借りる(レンタル)という選択
中でも今回注目したいのが、借りるという選択である。おしゃれを楽しむ方法のひとつとして、購入ではなくレンタルという新しい考え方が広がっているのだ。特に、ここ数年で利用者が増加しているのが、高級ブランドバッグのオンラインレンタルである。
シャネルやルイ・ヴィトンが20ドルで!
スーツケースなどのレンタルに馴染みがあるように、日本でも古くからレンタルビジネスは存在していたが、昨今注目を集めているビジネスとの違いは、オンラインで高級ブランドバッグをレンタルできるという点だ。ビジネスモデルの発祥は様々な説があるが、2004年に米国フロリダで生まれた「Bag Borrow or Steal」というオンラインサイトといわれている。
この頃、いわゆるセレブと呼称される女性達のファッションがマスコミに頻繁に取り上げられていたこともあり、女性たちの間で高級ブランドバッグを持つことの憧れが強まっていたことも、追い風となったと考えられる。このサイトでは、入会金9.95ドルを支払えば、高級ブランドバッグが1週間20ドル程度から借りられるとあって、多くの米国女性に支持されている。
このビジネスは日本にも伝わり、2007年に立ち上げられた「ORB(オーブ)」のほか、元々並行輸入品の販売を行なっていた「Cariru(カリル)」、中古品売買大手「大黒屋」がサービスを始めた。
現代女性の気分は「レンタル」
美術展の企画などを行なう世界文芸社の社内ベンチャー制度により運営されているORBでは、シャネルをはじめ、ルイ・ヴィトン、エルメスなど高級ブランドを中心に約500点のバッグを扱う。
レンタルの方法は、サイト上で会員登録を行なった後、希望の商品を選び、クレジットカードで決済すると、宅配便でバッグが届く。使用後は、レンタル期間内に宅配便で返却する流れ。価格は、予め設定されているバッグのグレードとレンタル期間(1週間/1カ月)による定額制である。現在では、会員数2000人を突破したという(2009年3月現在、同サイトより)。
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ORBに代表される高級ブランドバッグのオンラインレンタルが、現代の女性達に支持されている理由は3つある――不況という時代背景、TPOに合わせた利用、レンタルの概念の変化。
不況という時代背景により、節約はもちろん、消費、とかく購入への罪悪感さえも漂う雰囲気があること。そんな中でも、おしゃれをすべき場面は訪れる。例えば、結婚式やパーティー、子供の受験など。つまり、必要な時にその場面に合ったバッグを所有することなく使用できること。そして最後にレンタルの概念の変化。同サイトのTOP画面には、たくさんの高級ブランドバッグに囲まれて、両手に持ったバッグを見比べる女性が一言。「レンタル?アリかも」という文字。現代の女性の気分を象徴しているといえよう。
つまり、借りる理由は持っていないから借りるというやや羞恥心が混じった気持ちではなく、むしろ「アリかも」という、気楽な気持ちでレンタルを選択できる時代の雰囲気なのであろう。
賢い消費者が市場を活発にする
ファッションは生活費の余剰分で楽しむ、という消費者心理の概念からすると、現在のような景気悪化は明らかな逆風である。しかし、女性心理に詳しい専門家によると、消費者は少ない所得の中でいかにやりくりをして、おしゃれを楽しむかという思考が磨かれ、より賢くなっている。お金を使わないという究極の選択ではなく、どう使うのが自分にとって得かを考えている為、そのニーズにフィットしたビジネスは必ずあるという。
「物が売れない時代」と揶揄される中、「Fashion is dead?(ファッションは終わってしまったのか?)」という問いに「No!」と強く叩きつけ、ファッションの消費の視点を購入からレンタル(レンタル料)へとシフトさせたことで新たな市場を作ったのが、今回紹介した高級ブランドバッグのオンラインレンタルなのだろう。このように、消費者の潜在ニーズを探り、視点を変えることで見えてくるビジネスが今後も増えてくるだろう。
■Bag Borrow and Steal
http://www.bagborroworsteal.com
■ORB
http://www.orb-s.com
■Cariru
http://www.cariru.jp
■大黒屋レンタルオンライン
http://rental.e-daikoku.com
※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。
















