中小企業向けの販促に特化
<起業家インタビュー>中小企業のウェブ戦略をサポート
(2009年10月15日更新)
勤務先の業績悪化から、やむなく独立を選んだコムガレージ代表の原田義行氏。はからずも起業家となった原田氏だが、顧客である中小企業に対し、個々のニーズに沿った販促方法を提案するなど、細やかな対応が評価され、取引先を増やしている。
![]() 「現在は、個人事業だが、なるべく早く法人化したい」という原田義行代表 |
コムガレージ 代表 原田義行(はらだ・よしゆき)
1957年山口県生まれ。大学卒業後、広告代理店勤務の後、2007年1月、コムガレージを創業。
中小企業向けの販促に特化した販促サービスを提供
――御社のホームページには「販促企画.com」の名前がついていますが、具体的な事業内容を教えてください。
当社の事業の柱は、3つあります。ひとつが、ゴルフ用品と健康関連商品のネット通販サイト「ゴルフタウン」の運営。2つ目が、パンフレットやチラシなど、販促ツールの企画・制作。そして3つ目が、検索エンジンへの登録代行やホームページの制作など、ウェブを使った販促方法の企画・制作です。このほか、ノベルティグッズの企画や新聞や雑誌の広告など、広告代理業も行っています。いずれも、中小企業向けのサービスです。
――とくにウリとなるサービスは何ですか?
商品や企業の特徴をマンガで紹介したパンフレットや会社案内など、マンガを使った販促媒体の企画・作成が好評です。マンガなら、気軽に読んでもらえ、幅広い層にアピールできるため、導入されるお客さんが増えています。それから、今、力を入れているのが、デジタルブックです。これは、パンフレットをめくるように、ウェブ上で情報を読むことができるというものです。
――創業は、2007年1月だそうですが、それ以前は、広告代理店でサラリーマンをされていたそうですね?
はい。大学卒業後、一貫して広告代理店の営業をやってきました。しかし、06年秋に、勤務先の会社の業績が悪化し、ある日突然、完全歩合制で仕事を続けるか退職するかの選択を迫られたのです。お客さんもいたので、とりあえず3カ月は歩合の営業を続けましたが、このままならいっそ独立したほうがいいと思い、起業を決めました。
――いわば、起業せざるを得なくなって起業したというわけですね。
そうです。準備期間もなく、いきなり放り出されたという感じでしたから、知り合いのデザイナーのオフィスに間借りしながら、仕事をはじめました。お客さんも販促物の制作などの業務を委託する先も、当初は、サラリーマン時代の取引先ばかりでした。しかし、独立から3年経った現在は、いずれも起業後に自分で開拓したところのほうが多くなっています。
――顧客や業務を委託する先は、どのように開拓されたのですか?
お客さんは、いろんな交流会に参加して開拓しました。同友会など、サラリーマン時代には無縁だったところにも行くようになりました(笑)。業務を依頼する先は、取引先の紹介のほか、取引を申し込んできた先などです。
顧客本位の営業を貫く
――顧客を開拓するうえで、意識されたことはありますか?
会社に所属する営業マンは、多かれ少なかれみんなそうだと思うのですが、私も、サラリーマン時代は、まず、“自社が儲かる”ことを考えました。ですから、取り扱う商品も、利益率の高い商品など、“自社が売りたい”商品に偏りがちでした。しかし、今は、まず、“お客さんにとって必要なもの”が何かを考え、それを探して提供するということを心がけるようになりました。
それから、売り上げ規模の大きい単発の仕事よりも、小さくても毎月の売り上げになるような継続的な仕事を重視するようになりました。中小企業がお客様の中心なので、1件当たりの受注規模が小さいということもあるのですが、小さい仕事が多ければ、たとえひとつダメになってもダメージは小さいというリスクヘッジの観点からでもあります。
――継続的な仕事につなげるために、何か心がけている点はありますか?
結果を出すということですね。たとえば、検索エンジン対策では、まず、ひとつのキーワードを登録してもらい、そこで上位に表示されることができれば、継続的にサービスを利用してもらえますし、それ以外の仕事の受注につながっていく可能性もあります。
――業況は、どうですか?
売り上げは残念ながらあまり伸びていないのですが、利益率は上がっています。それは、継続的に取引してくれるお客さんが増えている結果だと思います。また、お客さんが別のお客さんを紹介してくれたり、また、取引先のウェブ制作会社がお客さんを連れてきてくれたりという具合に、紹介による取引も増えています。今のところ、全然儲かっていないのですが(笑)、いい商材はあるし、お客さんの反応も悪くないので、後発ですけれど、この業界で自力でやっていける自信はついてきました。
――今後の事業展望を教えてください。
「いいものを作っているが、市場へのアピールの仕方に課題がある」という中小企業はたくさんあります。そうしたところに対し、検索エンジン対策でホームページの認知度を高める一方、デジタルブックなどを導入して、使い勝手がよくインパクトのあるサイトにするなど、“稼げるホームページ戦略”を提案していきたいですね。
もちろんそうした仕事は自分だけではできないので、ウェブ制作会社など、いろんな取引先と協力してやっていくつもりです。お客さんにとって一番必要なソリューションを提供するためには、時には、ライバル企業を紹介することもあるかもしれません。けれど、それは、まわりまわって自分のメリットに必ずなるはずです。また、自分も同業者に紹介してもらえるよう、どこに出しても恥ずかしくない仕事をしていきたいですね。
企業名/コムガレージ
所在地/大阪市中央区瓦町4-4-14日宝ニュー本町ビル404
電話/06-4305-3461
URL/http://www.hansokukikaku.com/
※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。
















