流行りの髪型もOK!出張専門の美容室
<起業家インタビュー>訪問美容サービス美癒(ミュウ)
(2009年9月2日更新)
「美容室に行けない高齢者や障害者でも、おしゃれな髪型を楽しみたいと思うはず」。そんな思いから、美容師の牧二郎氏は、仲間2人とともに出張専門の美容サービス「美癒」を創業した。
![]() 「将来は、エステなど髪以外の美容サービスも取り入れ、総合美容の訪問サービスを提供したい」と語る牧二郎氏。 |
訪問美容サービス美癒 代表 牧 二郎(まき・じろう)
1975年生まれ。神戸市出身。神戸市内の美容室に美容師として勤務した後、2007年、訪問美容サービスの事業プランで神戸市の創業支援事業「神戸ドリームキャッチプロジェクト」に応募し、支援認定を受ける。08年に「訪問美容サービス美癒」(以下、「美癒」)を起業。神戸市の在宅高齢者向け自立支援サービス「あんしんすこやかプラン」の指定事業者に認定される。
“おしゃれ”がウリの出張美容サービス
――「美癒」は、出張専門の美容サービスだそうですが、具体的なサービスの内容を教えてください。
![]() 介護施設では、1日に数十人の散髪をすることもあるという。 |
――出張美容サービスは、ほかにもありますが、御社のサービスの特徴は何ですか?
ひと口に言えば、“訪問美容専門ならではの質の高いサービスを提供する”ということです。たとえば、出張美容サービスは、一般の美容室が片手間に行なっているケースが多く、高齢者や障害者などに対しても、健常者と同じ対応をしがちです。しかし、われわれは、介護施設でのボランティアを経験しており、高齢者や障害者の身体的特徴を理解したうえで、サービスを提供しています。
また、従来のサービスでは、洗髪なども、洗面所やお風呂場で行なうことが多いのですが、「美癒」では、洗髪台など、訪問美容専用の機材を持参して行なうため、洗髪、カット、パーマなどを、美容室のように椅子に座ったまま行なうことができます。さらに、訪問美容サービスは、年配の美容師が提供しているケースが多いのですが、「美癒」は、最新の技術をもった若い美容師がサービスを提供するので、“流行のヘアスタイルを”といった希望にも応えることができます。
“社会的弱者にもおしゃれの機会を”と、起業を決意
――起業のキッカケは何ですか?
![]() 希望により、メイクも行なう。「高齢者や障害者も“きれいになりたい”という思いはある。それに応えたい」と牧氏は言う。 |
――起業の準備はどうされたのですか。
起業には、専用設備の準備などで300万円ほどかかりましたが、これは自分の貯金や親に借りるなどして用意しました。また、 (財)神戸市産業振興財団の創業支援事業「神戸ドリームキャッチプロジェクト」に応募し、支援事業として認定されたことで、オフィスの紹介から経営に関するアドバイスまで、さまざまな支援をしてもらえました。
美容の総合サービスを目指す
――開業から1年半ほどですが、業況はいかがですか?
![]() 携帯用のシャンプーシステムを用意して顧客を訪問する。これを使えば、訪問先でも美容室と同じような感覚でシャンプーができ、洗髪に風呂や洗面所を利用する必要がない。 |
――集客策としては、どのようなことをされているのですか?
介護施設を訪問してサービスをPRするほか、個人のお客様は、居宅介護支援事業所のケアマネジャーから紹介していただく形で開拓しています。DMなど、効率的な開拓方法も試したのですが、人に対するサービスということもあってか、直接訪問して人間関係を築くという地道な営業活動が欠かせないですね。
――今後の事業展望を教えてください。
現在提供しているのは、カットやパーマなど、髪の美容だけですが、将来は、エステや音楽療法など、異なる分野の専門家と提携して提供するサービスの幅を広げていきたいと考えています。また、現在は、神戸市とその近隣で事業展開していますが、将来は、法人化し、全国的な展開も視野に入れています。
企業名:訪問美容サービス美癒
所在地:兵庫県神戸市中央区東川崎町1-8-4 神戸市産業振興センター8F
スモールオフィス内8-3
電話:078-360-2949
URL:http://myu2008kobe.ongaeshi.biz/
※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。


















