母親(女性)の視点で起業された運転代行業
<起業家インタビュー>脱飲酒運転容認社会ための代行業【安心代行マイサービス】
安心代行マイサービス社長 小林寿美絵(2009年4月24日更新)
飲酒運転による事故の悲劇は、社会問題となっている。しかし公共交通機関の手薄な地域では、帰宅する手段がないため、いまだに自家用車で「飲み」に行っている人がいるのも現状である。
安心代行マイサービスは、飲酒運転の悲劇を少なくするために、母親(女性)の視点で起業された運転代行業である。女性ならではきめ細かいドライバー教育を行なっている。
女性ながら代行業を起業したキッカケ
――どうして運転代行業を選ばれたのですか?
起業しようといろいろ情報を集めていた時に、飲酒運転が社会問題化していて、特に福岡で子供が3人死亡した事件を見て、同じくらいの年齢の子供がいる母親として許せなく思いました。
その怒りは、当然事故を起こしたドライバーに対してもありましたが、それを容認してしまう社会構造に対してもありました。都心は電車などの公共インフラが発達しているので酒を飲んだあとの帰宅の手段を心配をする必要はありませんが、地方は結局、車で帰るしか方法がないことも、あのような悲劇を生んでいると思いました。
起業した東京都立川市は、東京とはいえ都下の多摩地区で都心部ではないため、地方と共通の土壌があります。そのため自家用車で飲みに行ってしまう人も結構多く、飲酒運転の悲劇を少なくするためにも、代行業の必要性を感じていました。
代行業なら軽自動車1台の投資でも起業できるため、資本が少なくてもすむという当初の起業条件にも即していました。
――どのような経緯で開業されたのですか?
代行業を起業すると決めてからは、おもにインターネットでの情報収集が多かったですね。特に起業セミナーのようなものに通ったり、参加したりということはしませんでした。
また、父の知り合いで他の地域で代行業を経営されている方や友人でタクシー会社の幹部の方がいたので、その方々から、二種免許が必要な自動車関連事業について経験談を踏まえ、いろいろお教えいただきました。有限会社にしたのは、当時は有限会社のほうが、税制面などの何かと有利な点が多かったからです。
起業家としてのやりがい
――この事業をやっていて「良かったなぁ」と思う時はどのような時ですか?
代行業のような狭い空間でお客様と2人だけになるようなビジネスは、人と人の繋がりがとっても重要だと思います。しかも、高価な車を代わりに運転するのでお客様に信頼をいただかなければいけませんね。最終的にはお客様と友人のような関係を築くことが重要ですね。
例えば、弊社の場合、ドライバーさんは皆さんアルバイトで昼間は別の仕事を持っていらっしゃる方が多いのですが、代行の業務中、お客様とお話をしていて昼間の仕事に役に立つ人間関係を構築できることが少なからずあります。
苦労が多く、この事業を始め、あまり「良かった点」はないですが、このような話を聞くと、「やっていて良かった」「社会のためになっているな」と思うこともありますね。
――この事業を展開されるうえでご苦労された点はどのようなことですか?
これはあげるときりがないのですが、いくつかご紹介しますね。
まず、当たり前ですが、お客様はお酒を飲まれているという点があります。弊社の特にリピーターの方は、前後不覚に陥るまで飲んでいる方はいないのですが、やはり飲酒されていますので、気持ちが大きくなっている方も多く、接し方に困ることがあります。
また、代行業というと、価格が高いというイメージが定着していることも苦労しますね。飲酒運転問題の解決のために始めた側面もある事業なので、高いから自分の車で帰りましたと言われるのが辛いですね。
最も困るのは、事故をごまかすお客様がいることですね。代行業はお客様の車を代わりに運転していく事業ですので、どうしても軽い事故などからは逃れられない側面があります。しかし、事故を起こしていないのに、「代行業者にキズをつけられた」「エンジンの調子が悪くなった」などと申告してくるお客様が少なからずいらっしゃることですね。申告されてしまうと認めざるを得ないですね。裁判までしても得することはないですから、このようなことがあることを想定し、保険にも入っています。コスト高にはなりますが、やむを得ないでことす。
従業員の確保も大変ですよ。まず大原則として二種免許を持っていないといけないので、求人数も限られてしまいます。しかし1人雇用すると、二種免許取得者は横の繋がりがあるようなので、紹介で人数は確保できます。ただこの横の繋がりが曲者でして、友人同士なので売上高をごまかしたりすることがあるという話はよく聞きます。
そこで管理を徹底すると人件費もかかるし、このようなドライバーさんに限って辞めてしまうと、あることないことうわさを撒き散らすので苦労します。
不景気ながら順調な経営
――現在の状況はいかがですか?
世の中は不景気ということで、たしかに歓楽街の人の数は減っているように見受けられます。しかし、弊社は人間関係を重視した運営を心がけてきたのでリピーターの方の需要が多く、順調に推移しています。
私は代行業とは、単にドライバーを派遣して終わりではなく、「人の心を提供する」ビジネスと考えていますので、ドライバーとお客様の間に信頼関係を築けるように指導しています。ゆえに、お客様からはドライバーを「指名」で依頼されることが本当に多いのです。お客様とこのような関係が築けているので、比較的順調な経営ができていると思っています。
――今後のご計画や目標をお教えください。
現在2台の代行車で運営していますが、リピーターのお客様が増えているので、やむなくお断わりしなければいけないことが多くなっています。そこで、目先の目標としてはリピーターのお客様のご用命にはいつでも対応できるような体制にしたいと思っています。
将来的には代行業は競合が厳しいので、何かしらの付加価値があるサービスを実施し、競合との差別化を図り、立川地区では営業成績もサービスも安全面もトップクラスの代行業になりたいですね。
◇◇◇
将来は、立川地区でトップになりたいという。小林社長の目指すトップとは、営業成績や会社の規模に重点を置くのではなく、サービスや安全面、信用など目に見えない物に重点を置くこととしている。
【会社概要】
ブランド名 安心代行マイサービス
会社名 有限会社Y&M
設立 2007年4月1日
所在地 〒190-0023 東京都立川市柴崎町2-17-1
連絡先 TEL:042-523-3567 FAX:042-523-3567
フリーダイヤル 0120-408-707
――どうして運転代行業を選ばれたのですか?
![]() 安心代行マイサービス社長 小林寿美絵氏 |
その怒りは、当然事故を起こしたドライバーに対してもありましたが、それを容認してしまう社会構造に対してもありました。都心は電車などの公共インフラが発達しているので酒を飲んだあとの帰宅の手段を心配をする必要はありませんが、地方は結局、車で帰るしか方法がないことも、あのような悲劇を生んでいると思いました。
起業した東京都立川市は、東京とはいえ都下の多摩地区で都心部ではないため、地方と共通の土壌があります。そのため自家用車で飲みに行ってしまう人も結構多く、飲酒運転の悲劇を少なくするためにも、代行業の必要性を感じていました。
代行業なら軽自動車1台の投資でも起業できるため、資本が少なくてもすむという当初の起業条件にも即していました。
――どのような経緯で開業されたのですか?
代行業を起業すると決めてからは、おもにインターネットでの情報収集が多かったですね。特に起業セミナーのようなものに通ったり、参加したりということはしませんでした。
また、父の知り合いで他の地域で代行業を経営されている方や友人でタクシー会社の幹部の方がいたので、その方々から、二種免許が必要な自動車関連事業について経験談を踏まえ、いろいろお教えいただきました。有限会社にしたのは、当時は有限会社のほうが、税制面などの何かと有利な点が多かったからです。
起業家としてのやりがい
――この事業をやっていて「良かったなぁ」と思う時はどのような時ですか?
代行業のような狭い空間でお客様と2人だけになるようなビジネスは、人と人の繋がりがとっても重要だと思います。しかも、高価な車を代わりに運転するのでお客様に信頼をいただかなければいけませんね。最終的にはお客様と友人のような関係を築くことが重要ですね。
例えば、弊社の場合、ドライバーさんは皆さんアルバイトで昼間は別の仕事を持っていらっしゃる方が多いのですが、代行の業務中、お客様とお話をしていて昼間の仕事に役に立つ人間関係を構築できることが少なからずあります。
苦労が多く、この事業を始め、あまり「良かった点」はないですが、このような話を聞くと、「やっていて良かった」「社会のためになっているな」と思うこともありますね。
――この事業を展開されるうえでご苦労された点はどのようなことですか?
これはあげるときりがないのですが、いくつかご紹介しますね。
まず、当たり前ですが、お客様はお酒を飲まれているという点があります。弊社の特にリピーターの方は、前後不覚に陥るまで飲んでいる方はいないのですが、やはり飲酒されていますので、気持ちが大きくなっている方も多く、接し方に困ることがあります。
また、代行業というと、価格が高いというイメージが定着していることも苦労しますね。飲酒運転問題の解決のために始めた側面もある事業なので、高いから自分の車で帰りましたと言われるのが辛いですね。
最も困るのは、事故をごまかすお客様がいることですね。代行業はお客様の車を代わりに運転していく事業ですので、どうしても軽い事故などからは逃れられない側面があります。しかし、事故を起こしていないのに、「代行業者にキズをつけられた」「エンジンの調子が悪くなった」などと申告してくるお客様が少なからずいらっしゃることですね。申告されてしまうと認めざるを得ないですね。裁判までしても得することはないですから、このようなことがあることを想定し、保険にも入っています。コスト高にはなりますが、やむを得ないでことす。
従業員の確保も大変ですよ。まず大原則として二種免許を持っていないといけないので、求人数も限られてしまいます。しかし1人雇用すると、二種免許取得者は横の繋がりがあるようなので、紹介で人数は確保できます。ただこの横の繋がりが曲者でして、友人同士なので売上高をごまかしたりすることがあるという話はよく聞きます。
そこで管理を徹底すると人件費もかかるし、このようなドライバーさんに限って辞めてしまうと、あることないことうわさを撒き散らすので苦労します。
不景気ながら順調な経営
――現在の状況はいかがですか?
世の中は不景気ということで、たしかに歓楽街の人の数は減っているように見受けられます。しかし、弊社は人間関係を重視した運営を心がけてきたのでリピーターの方の需要が多く、順調に推移しています。
私は代行業とは、単にドライバーを派遣して終わりではなく、「人の心を提供する」ビジネスと考えていますので、ドライバーとお客様の間に信頼関係を築けるように指導しています。ゆえに、お客様からはドライバーを「指名」で依頼されることが本当に多いのです。お客様とこのような関係が築けているので、比較的順調な経営ができていると思っています。
――今後のご計画や目標をお教えください。
現在2台の代行車で運営していますが、リピーターのお客様が増えているので、やむなくお断わりしなければいけないことが多くなっています。そこで、目先の目標としてはリピーターのお客様のご用命にはいつでも対応できるような体制にしたいと思っています。
将来的には代行業は競合が厳しいので、何かしらの付加価値があるサービスを実施し、競合との差別化を図り、立川地区では営業成績もサービスも安全面もトップクラスの代行業になりたいですね。
◇◇◇
将来は、立川地区でトップになりたいという。小林社長の目指すトップとは、営業成績や会社の規模に重点を置くのではなく、サービスや安全面、信用など目に見えない物に重点を置くこととしている。
【会社概要】
ブランド名 安心代行マイサービス
会社名 有限会社Y&M
設立 2007年4月1日
所在地 〒190-0023 東京都立川市柴崎町2-17-1
連絡先 TEL:042-523-3567 FAX:042-523-3567
フリーダイヤル 0120-408-707
※記事は作成日時点のデータですので、あらかじめご了承ください。















